濱本 暢博 - これまでの歩み - | はま ACTLIFE SCHOOL |自分磨きの為のえんぎ教室 はまアクトライフスクール|「なりたい自分」になるための自己啓発レッスン

濱本 暢博ー これまでの歩み -

俳優業に進むきっかけとなったのは、大学時代の就職活動の悩みにぶつかった時だった。これからの人生をどう進むか考え果てた末に幼少期から「人前でなにかをして楽しませること」が好きな性格だったため「人生一度きり!やりたいことをやろう!」と思い芸能界へ挑戦することを決意したが、当時は芸能界に対して「芸能界=芸人・ミュージシャン・俳優」という漠然としたイメージしかなく「俳優なら日本人が日本語で人間を演じるのだから自分もできるはず」という安易な発想で俳優の道を選ぶ。

意を決して23歳で上京し、養成所に通うが思うように芽は出ず不遇の時期を過ごす。そんななかアルバイト先で出会った人物が主宰する「劇団OUTLAWS」に入団。演技の幅を広げるため外部のワークショップに参加した際、形で演じるのではなく、心から演じる、感じるというものがどういうことかを学び、お芝居の面白さを肌身で感じる。
つまりは「人気者になりたい→芸能界→俳優」という安易な発想が「演技の楽しさ」に飲み込まれた瞬間であった。そこから、本当の意味で「俳優の道」へ進みだすスタートラインに立つことになる。

その後、俳優活動を精力的に進めていくなかで「劇団OUTLAWS」の中心的な存在となり、公演を重ねるたびに多くのお客さんの拍手と反響に支えられながら成長していく。
20代半ば、まち映画監督の藤橋誠氏と出会い「まち映画」に関わることとなる。
また、劇団の活動と並行して芸能事務所やアクション事務所からの様々な仕事をしながら「まち映画」では子供たちへの演技指導も担当。ドラマ、CM、映画、演劇、そして藤橋監督の「まち映画」という活動サイクルが活発になり俳優業のみで生活ができる状況が5年ほど続く。その間に数々のベテラン俳優や芸能界で活躍されている方々と現場をともにし、貴重な経験を多く積むこととなった。

しかし、時がたつにつれて自分の俳優活動に違和感を感じるようになる。
上京してから「俳優として食っていく」という目標のもとに頑張ってきたが、実際にその状態になったときに自分の中で感じた違和感。それは、ドラマやCM・映画など芸能界での仕事と「まち映画」などの一般の方と作り上げる地域密着型の『えんぎづくり』とのギャップであった。

芸能界における映画やドラマ・舞台などの現場では「作業」という形で進行することが多く、演者やスタッフなどそれぞれの立場における不平不満がよく見受けられた。作品作りへの熱い想いのぶつかり合いであればいいのだが、そうではなく疲労と不満のなかで作業をこなしているという現実がそこにはあった。

かたや「まち映画」は、初めての映画づくりを通して、子供から大人まで肩書に関係なく全員が楽しそうに参加していた。それに加え、知らないことを勉強しようとする姿勢が素晴らしく、それがとても懐かしく新鮮に思えた。

数年にわたり「まち映画」そしてさらに「まちドラマ」への出演や演技指導者として地域の方々と関係を深めていくなかで、藤橋監督からの誘いにより「まち舞台」の作・演出に挑戦する。
それまでは藤橋監督のサポートという立ち位置であったが、「まち舞台」は、ほぼゼロから立ち上げ、自身が制作進行の指揮をとり、脚本を書き、演出も行うという大仕事となった。約半年にわたり日曜日を利用して演劇練習も行い、今までにない大変な経験もしたが、それでも参加した皆さんの成長を常に見ることができ、本当に『えんぎづくり』は『ひとづくり』の手段になることを痛感する。この経験がその後の人生における大きなターニングポイントとなる。

田舎から東京に出てきて、演劇・映画・ドラマなど様々な作品に関わってきたが「まち舞台」は、作品に関わりながら、初めて自分が出演していない作品となる。その作品を客席の1番後ろから観ているとき、出演者の輝く姿によりオープニングから号泣している自分がそこにいた。それまでは「自分が演者として人を楽しませる」という気持ちが強かったが、この時を境に自分は出演していなくても作る側・指導者側で多くの方々の笑顔を増やせるのではないかと心境が変化していった。
演技に関わりのなかった一般の方々と共に楽しみながら・苦労しながら・笑いながら・悩みながら『えんぎづくり』をしていくなかで感じたことは『演じる事に繋がるすべてのことは日常をより豊かにし笑顔を増やす』ということであった。

そのような想いから、2015年1月1日に「はま ACTLIFE SCHOOL」を開校。
地域密着型の『えんぎづくり』と並行して、大学での講義や企業での講習など演技を活用した幅広いレッスンを展開。出張型で様々な地域からのご依頼に対応していくなかで多くのご要望をいただき定期コースも開催する運びとなる。

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